下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)(CS)
下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)の案内
下部内視鏡検査は大腸癌、大腸ポリープ、炎症などの有無を調べるために行う検査です。検査方法は内視鏡で大腸全体を観察し、必要に応じポリープ切除をしたり、組織の一部を採取します。大腸を調べるにあたって最も確実な結果が得られる検査です。
検査前日から当日の注意事項
抗凝固剤・抗血小板剤を服用中の方は申し出てください。
休薬の必要があります。予め主治医とご相談ください。
ポリープは、検査中に切除することができます(希望者のみ)。
だたし切除後に出血する可能性がある為、原則入院となります。
また、ポリープの大きさ・個数により入院期間が異なります(1~3泊程度)。
鎮静剤をご希望の方は、来院にあたって車の運転は絶対に避け、
公共交通機関または家族の送迎で来院してください。
なお、検査後2~3時間の安静が必要となりますので、 時間に余裕を持ってお越しください。
検査前には、大腸の中をきれいにしておく必要があります。
検査前日は検査食(消化のよい食事)を食べていただき、
検査当日には1〜2リットルの下剤を飲みます。
検査前日
朝食 | 消化の良い物を食べてください。 |
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昼食 | お渡ししてある検査食を食べてください。 アルコールは止めてください。 |
夕食 | |
午後9時 | 下剤を服用してください。 |
検査当日
朝食は食べないでください。
水、お茶、スポーツドリンクなどの水分は十分に飲んでください。
服薬されている方の注意事項
服薬治療をされている方は、薬の種類により継続していただく場合と中止していただく場合があります。
検査当日、血圧の薬、喘息の薬は服用してください。他の薬は止めてください。特に、糖尿病の飲み薬や注射は止めてください。
抗凝固剤・抗血小板剤を服用されている方
これらの薬を服用されている方は出血が止まりにくくなります。
そのため、組織検査(組織を採取して詳しく細胞を調べる検査)を受けることができません。
組織検査を受けるには、あらかじめ薬の服用を中止する必要があります。
中止期間は薬の種類によって異なります。医師の指示に従ってください。
糖尿病の治療をされている方
糖尿病の内服薬やインスリン注射の使用は、食事制限のため低血糖を引き起こす危険性があります。
検査当日の服薬・使用は控えてください。主治医への確認をお勧めします。
食事制限、内服薬などにご不明な点があれば、主治医もしくは当院へお問い合わせください。
同意書には、下部内視鏡検査(大腸カメラ)の目的が実際の手順、偶発症(考えられる危険性)について記載してあります。検査に同意していただいた上で、サイン・捺印し、ご来院時提出してください。
検査の流れ
1.検査台には体の左側を下にして横向きになり、 膝を抱えるようにして丸くなって休んでください。
2.鎮静剤を希望する場合は、ここで注射をします。
お腹が張っておならが出そうになりますが、我慢しないで出してください。
途中で痛みを感じる事がありますが、なるべく息を止めないで、
体の力を抜き、ゆっくり深呼吸をして頂くと比較的楽になります。
痛みが強い時は、遠慮なくおっしゃってください。
4.盲腸まで到達した後、内視鏡を抜きながら、再度、観察・撮影を行って検査を終了します。
5.検査の途中で必要があれば、ポリープの切除や組織の採取を行います。
ポリープ切除の方法は、内視鏡の先端からスネア(先端が輪になったワイヤー)を出し、
ポリープを締め付けながら電流で焼き切ります。
組織採取には生検鉗子という処置具で、
粘膜組織を1~2mm程度取ります。 いずれの場合も痛みはありません。
採取したポリープや組織は病理検査を行い、良性か悪性かの診断をします。
ポリープを切除した場合
ポリープの大きさや切除した数によって入院期間が異なります。
ポリープ切除後は、腹痛や発熱などの軽い腹膜炎症状や、出血の危険性があり安静が必要なため入院して頂きます。
検査結果
検査と採取したポリープの結果説明は検査日から8日後以降となります。