小腸内視鏡検査(DBE)
小腸内視鏡検査の案内
目的
小腸や大腸の病気の診断と治療に必要な検査です。
小腸内での出血・炎症・腫瘍・狭窄・びらん・潰瘍などを診断します。場合によっては、止血、組織採取、ポリペクトミーなどの処置を行います。
方法
小腸は6~7mある細長い管腔臓器です。検査は、経口的または経肛門的に行います。
経口的の場合
のどの局所麻酔、胃・腸管の運動を止める注射、鎮静剤の注射などの前処置を行った後、口から内視鏡を挿入し検査します。
経肛門的の場合
下剤の服用、腸管の運動を止める注射、鎮静剤の注射などの前処置を行った後、肛門から内視鏡を挿入し検査します。
検査が決まりましたら、安心して検査を受けて頂けるよう外来看護師がサポートします。
検査に対する不安や疑問があれば、遠慮なく相談してください。
小腸内視鏡検査を安全に受けて頂くため、下記の検査を行います
検査の内容
- 血液検査
- 心電図検査
- 出血凝固能検査
- エックス線検査(胸部・腹部)
- 内視鏡検査(上部・下部)
説明と準備
- 検査前に医師から説明があります。
- 同意書には、ダブルバルーン小腸内視鏡検査(DBE)の目的や実際の手順、考えられる危険性(偶発症)について記載してあります。
- 検査に同意して頂いた上でサイン・捺印し、入院時、提出してください。
- 入院期間は2泊3日です。
- 持ち物は「入院のしおり」「小腸内視鏡検査を受ける患者さまへ」に記載してあります。
検査の流れ
経口的
入院前日
- アルコールは止めてください。
- 夕食は19時までに済ませてください。
- 水、お茶は飲んでください。
- 夜、下剤を服用してください。
入院当日
- 朝から絶食です。
経肛門的
入院当日
- アルコールは止めてください。
- 朝食:消化の良いものを召し上がりください。
- 昼食から:検査食を召し上がりください。
- 水、お茶は飲んでください。
- 夜、下剤を服用してください。
入院当日
- 朝から絶食です。
- 水の下剤を2リットル服用します。
検査方法
- 検査は午後より放射線室で行います。
- 検査所要時間は、平均2時間です。
- 内視鏡を口または肛門から入れ、胃・腸内を空気で広げながら観察します。
- 主に小腸内は、内視鏡先端とチューブ先端の2つの風船(バルーン)を用いて内視鏡を、尺取り虫のように送り込み、長い腸を短縮化しながら進んでいきます。
- 検査中は鎮静剤を使用しますが、お腹の張りや痛みを感じることがあります。 我慢できないようであれば、遠慮なく担当看護師に申し出てください。
検査終了後
- 検査で使用した鎮静剤・鎮痛剤の影響で眠っています。
- 目が覚めるまでには個人差があるので、ふらつきがなくなるまで安静にしてください。