以心会

消化管拡張術

目的

消化管狭窄(消化管の内腔が狭くなった状態)によって、経口摂取障害(食道疾患)、腹満感・嘔吐(胃疾患)、排便困難(大腸疾患)などをきたす方に必要な治療です。
内視鏡下に拡張バルーン(図1)という処置具を使用して、狭窄部位を内側から押し広げます。

対象となる疾患

  • 食道アカラシア
  • 消化性潰瘍
  • 術後吻合部狭窄  など

Boston Scientific
消化管拡張用バルーンカテーテル



実施日


  • 予約が必要です。
  • 1日間、入院が必要です。
  • 月・水・金曜日の午後に実施しています

治療前日から治療当日(入院日)までの注意事項

抗凝固剤・抗血小板剤を服用中の方は申し出てください。
組織検査をする場合は、休薬の必要があります。予め主治医とご相談ください。

上部消化管(食道・胃・十二指腸など)

治療前日
朝食制限ありません。
昼食制限ありません。
夕食22時(夜10時)までに済ませてください 。アルコールは止めてください 。
夕食は絶食です。水、お茶、スポーツドリンクは飲んでも構いません 。
治療当日
朝食絶食です。タバコは止めてください。
治療時刻の2時間前までは水が飲めます。

下部消化管(小腸・大腸)

治療前日
朝食消化の良いものを食べてください。
昼食お渡ししてある検査食を食べてください。
夕食お渡ししてある検査食を食べてください 。
アルコールは止めてください 。21時(午後9時)に下剤を服用してください 。
夕食は絶食です。水、お茶、スポーツドリンクは飲んでも構いません 。
治療当日
朝食絶食です。タバコは止めてください。
水の下剤を飲みます。

治療までの流れ

  • 上部消化管の場合→「上部内視鏡検査」を参照ください。
  • 下部消化管の場合→「下部内視鏡検査」を参照ください。

方法


食道と胃の接合部狭窄


消化管拡張用バルーンカテーテルの挿入


バルーンを加圧し拡張させる
3~5分間留置


拡張後の狭窄部